3月8日、9日、10日に作品の上映がございます。
「時空は愛の跡」
3/8(金) 19:00
「Lilypop」
3/10(日) 17:00
「手の中の声」
3/9(土) 14:00/19:00、
3/10(日) 13:00/19:00
グループ上映会「発光ヶ所」
青石太郎・清原惟・久保心花・濱名篤史
https://scool.jp/event/20240308/
・会期:2024年3月8日(金)~3月10日(日)
・会場:SCOOL(東京都三鷹市下連雀3丁目33−6 三京ユニオンビル 5F)
・入場料:[一般]1プログラム 1,500円 / 2プログラム目以降 1,000円 ※U25割あり
2022 / 18min / cinema
2021 / 100min / cinema
2020 / 108min / cinema
2020 / 260min / ----
2019 / 80min / cinema
2018 / 205min / cinema
2017 / 227min / cinema
2016 / 18min / multichannel
2014 / 9min loop / 8mm film
2014 / 41min / experimental
2013 / 50min / cinema
2012 / 84min / cinema
Digital Chill Land
暗い緑の陽
雪 / 20180123
郡上おどり、下呂ブルース
Yさんの引越し
Hさんの結婚式
天竜区
NiZ
朝の記録 / 20170806 Summer House
夫婦になる友達へ
風と陽
映画事前
東京湾岸の観測 / 20170703
朝の記録 / 20170220. 0228
1989
2012
東京にて活動
2017. 8
2014. 9
2014. 3
2013.11
2013.11
2012. 9
2012. 9
2012. 9
手の中の声
2022 / 18min / cinema
Lilypop
2021 / 100min / cinema
緑
2020 / 108min / cinema
daily touch 1st edition
(Apr. 1, 2020 - May. 6, 2020)
2020 / 260min / ----
交歓距離
2019 / 80min / cinema
時空は愛の跡
2018 / 205min / cinema
芝居をしながら寝泊まりし、この家でひたすら一緒に過ごす5日間。
この仲の良い4人に私は介入し、物語に乗せて、この家を飛び出して山に行く。
その場その人の、交換できない唯一性を忘れないための映画。
□制作ノート(主に脚本より)
私は亡くなった祖父母の家にひとりで暮らしている。
古いけれど、その時代の和洋折中の感覚で(おそらく祖父母によってデザインされた)作りが特徴的で、中でもリビングは、壁一面が広々とした洋風のキッチンとされていて気に入っている。
家族用の間取りは、ひとりで住むには広すぎて、暖が行き渡らず冬はとても寒い。生活に使わない部屋がいくつもあり、寂しく物置となっている。
映画を作る際はいつでもこの家は舞台となり、にわか騒がしくなり、私はそれを喜んでいて、家もきっと喜んでいるだろうと都合をつけている。
家のすぐ下が大通りになっている。そこを走る車から反射した陽が、窓から差し込み、その光が部屋の天井を走る瞬間がある。暇な日の昼過ぎ、たとえば椅子の上でぼんやりと今から何をしようかと考えている時、あるいは布団の中で朝を終えてしまい、そのまま惰性で意味もなく天井を見ている時、そんな時に私はこの光に出会うことが多い。
ここに住んだ人は皆、長閑な午後に気を緩めたとき、この光を発見するのだろうか。
家族、恋人、あるいは友人が気楽で良いかもしれない、誰でも愛する人達とこの家で生活をしてみたい。家は声と体温で満たされ、瞬間瞬間、愛と思いやりが部屋から部屋に飛び交って…。
ひとりで光を見ながら、私はよく想像をしている。
>>>
かつて。
ここでは、アキオ、元(はじめ)、由(ゆう)の男三人が共同生活をしていた。三人はそれぞれの理由で恋愛が苦手だったので、バランス良く日々を過ごしていくために、女子禁制の男三人の生活はうまく働いていたようだった。
現在。
2017.3/30 - 3/31
皆はバラバラになった。元は旅に出たきり行方不明。由は失恋し、荒み、毎日ただ外を歩き続け、体力が尽きた頃に気まぐれに帰宅する。呑気なアキオはこれをつかの間の機会と思い、ひとけのなくなった家にその都度の女の子を連れてきて暇を持て余していたが、それにも飽きてくるとかつての男三人生活を都合よく懐かしがった。
そして、住処を失った千尋が一緒に住もうと猛烈に接近してきた時、途端に全て面倒になって投げた。映画を撮りに行くと家を捨て姿をくらました。
元は唐突に帰還した。外をふらついていた由を回収して家に戻る。アキオが逃げたことを知らない千尋もまた、家にやって来た。アンバランスな三人が家に集った。
失恋したての由は、同じように恋愛に敗れた千尋に嫌悪感をもっていたが、それはすぐに興味に変わる。
アキオは遠くに出かけたふりをするも実は近くにいて、家の様子を気にしている。
元はこころが揺れてしまうので疎遠にしてた清香に会うのを迷っていたが、二人に促されて連絡をとることに。
千尋は「この男ふたりを追い出せたら」とふと思いつく。元は「自分は実は幽霊なのかな」とふと思う。千尋と元は話をする。
2017.4/1 - 4/2
元の帰還を知った清香が訪ね来て、料理を振る舞う。清香は結局判然としない元の様に失望し帰って行った。元は繊細になり、せめて消え去る前に自分が何者か知りたかったとなどとふと思い、ふたりを散歩に誘ってみるが、盛り上がらず、結局散歩には行かなかった。
昼寝をした由は夢をみた。
夢の中でも由は目を開けられないままで、千尋に誘導されこの家を歩き回った。しかし千尋は家の構造に疎いので部屋から部屋へうまく移動できず、いつのまにか役割が入れ替わり、由は目を瞑る千尋の手を引き、家中を部屋から部屋へ手際よく歩き回った。ベランダに出て千尋の部屋を覗くと部屋の中にもまた千尋がいて、見ていると本を読み始めた。すると本から手紙が落ちた。ふと気がつくと隣にいた千尋は離れていて、リビングを覗いているので、そちらを一緒に覗いてみると自分が眠っていた。
そこに元がやってきて、服をかけて去っていったところで目が覚めた。
由の千尋への興味はもう恋愛感情のようだった。アキオの帰宅や千尋と元の接近を警戒した由は二人きりになった時に、焦って千尋に告白する。千尋は少し良いなと思いつつも拒否し、部屋に逃げ込む。千尋は何をどうすればいいのか迷っている。振られて絶望した由は家を飛び出した。
[参考映像]
2017.03/06
映画事前 4min.ver(映画「時空は愛の跡」の練習をした日のこと)
https://youtu.be/3KEh6_7wN40
わたしたちは遊ぶ 映画で遊ぶ
ここに二つ、三つその例を示そう
他人の鏡のなかに 自分の姿を映してみること
世界と自分自身とを 素早くそしてゆっくりと忘れ そして知ること
思考しそして語ること
奇妙な遊びだ これが人生なのだ
────── ゴダール
映画が、時空に対して嘘のないままの遊びであれば、より人生的となるのかもしれない、
私は大学に勤め、学生たちと映画を考えていた。
友達同士である彼ら彼女らの、いつでもその一瞬を最高に楽しいものにしようと、惜しみなく自分自身を賭けていくかのような交流に、私はいつも感動していた。
岡崎洵 (元)
自由
2017 / 227min / cinema
「自由」とは無責任な希望の感覚というもので終わっているように思える。
何しても良いんだ、何でもできる、という希望を伴った自由を前にしても、
結局何も選ばずに、いつのまにか自分は何かをし、終え、後悔している。
自由は実らない。
自由がなければその人はその人でない。
いかに恋愛が自由になっても、その困難は変わらない。
むしろ自由が一番脅威となるのは恋愛の時だ。
好き/嫌いというこの上なく不自由な感情を
二人の自由によって、盛り上げたり改善したり維持したりしていかなくてはならない。
(それには物語が必要なのかもしれない)
自由のもとで、純粋な意思だけ基づいた恋愛の駆け引きがもしも失敗した時には、
何のせいにもできず、相手のこころを徹底的に傷つけるだろう。
あれを言ってみよう、こんなことをしてみよう、もしも間違ってたら改めよう、
私はあなたに対して自由でなんだってする。
次の行為へ手がかりも制約もなく、正解が全くわからない中、
最善の策を都度考え、根拠も自信も乏しく、実行したりできなかったり、違う事をしていたり、
何にも決着せず、間違えたらまた改め、一貫性など諦めいつまでも曖昧なままで、
責任を顧みず、何でもできるという希望で関係し、何かを損ない何かを得る。
□スタッフ・キャスト
青石太郎
作、主演
鹿出俊恵
主演、制作
北尾和弥
撮影
藤原芽生
出演、撮影、制作
松嶋こよみ
出演
西尾薫
制作、現場応援
黒川武彦
制作、現場応援、車両
本間裕基
制作、現場応援
李焱
出演
大堀晃生
出演、ロケーション協力
橋爪慧
出演
岡田真由子
ロケーション協力、出演、現場応援
佐々木綾子
出演
石渡朔子
制作、小道具協力
鈴木理以奈
出演
竹内亜蘭
出演
三部椎太
出演
鈴木たか子
ロケーション協力
青石家
ロケーション協力
武蔵野美術大学
ロケーション協力
OUR DIRECTION
2016 / 18min / multichannel
東京の湾岸には素敵な場所がたくさんある。
もともと海でしかなかった場所を埋め立てて作られた地は、誰の場所でもなくて皆に平等な場所のように感じる。
自分の好きな場所にいくと、そこにいる人が気になる。
この人はどうしてここに来たのだろう、と。
私たちはそれぞれが個別の時空間を生きながら、
皆でひとつの時空間を共有していることに希望を持っている。
頭の上
2014 / 9min loop / 8mm film
ジェット ストリーム
2014 / 41min / experimental
年末の東京が煩わしいので旅行に行く事にしていた。
観光地に行っては本末転倒なので、誰も行かなそうなそうなところにしようと思い、
そのとき「誰も行かなそう」という条件で一番に思い浮かんだのが福島県(原発付近)だった。
動機の不純は電車を使わないという言い訳で曖昧にし、
「東京から自転車で行き、初日の出を見る」
という個人的な関係を結んでしまおうと目論んで福島県に向けて出発した。
○○kmなど単位で表記される距離も、
それが「近い」のか「遠い」のかは個人個人の全歴史に基づいて決定されている。
東京に住み続けている自分にとって遠い250km、
移動線上の全ての風景を地続きで経験する事でその距離感は変わるのだろうか。
そんな期待を持っていたが、派手に塗装された自転車に乗り、
ファストフード店で休憩し、ビジネスホテルに宿泊をして、
安全な日中に移動を続けるという行為に終始する自分の視点はいつまでも遠くからのものであった。
トシの客
2013 / 50min / cinema
開発の進む下町にひとり暮らしている男は、
2012年の年暮れとともに、改めて孤独を意識している。
そこに顔なじみのクリーニング屋の娘が訪ねてくる。
もはや何の変化も期待しない老いた男と、
まだ若い希望を持った女の距離ある会話は、
温かみと冷たさを同時に含み、深く暮れゆくトシに響く。
PLEASE PLEASE ME
2012 / 84min / cinema
一つの事件を目撃した事により、さつきの日常がひび割れ始める。
穏やかに繰り返されていた日々はいま疑われ、何気なかった物事が翳りを見せる。
気づいてしまった身近な不安。それを受け止めてからもう一度
確かな生きる楽しみを取り返しに、ひとり奮闘するさつきの物語。